若いころから、映画とロケ現場見学が大好きだった先代社長。大林監督を、どんな監督か知ってか知らずか、意気投合(多分一方的)した感じで、監督と元気に肩を組んでいる。広告や宣伝については、進歩的で、アイデアマンだった先代社長。広告畑から、名映画監督になった大林監督と、なにか合い通じるところがあったのかもしれない。・・・大林監督は、じゃっかん迷惑顔、困ったおやじ!という感じか・・・。
映画では、「ちっかや(ちくわ屋)の岡下 功の家」の設定で、撮影された。旧仁加屋本店は、古い家と古い機械ばかりの仕事場だったので、監督に選ばれたようだ。玄関の古風なガラス戸が、撮影前にアルミサッシになってしまったのを、監督は残念がっていたらしい。映画では、そうとう古く、暗ーい感じで映っている。・原作の小説が、話題になったのは、私が東京にいた時。仕事仲間に「あの主人公は、仁田さんじゃないか?」と言われて小説を読んだが、芦原さんは2年先輩。小説と映画にあった、コンサートの時は、美術部の1年生だったから、絵の展示会場留守番をしていた。仁加屋の一軒隣の平林さんが芦原さんと同級で蒲鉾屋。撮影でもメインで使われた白井清一の家、魚伊の人も同級生。私の勝手な想像では、芦原さんは、その二軒をイメージしていたのではないか?とにらんでいる。
魚伊も仁加屋も今はないが、あのあたりの通り全体が、なかなかいい雰囲気だった。映画後、パンフレットやガイド本を持って、付近を散策する人をよく見かけたものだ。魚伊がなくなったので、仁加屋本店を意地でも残したい!と努力したが、現実的な事情でやむなく、取り壊しとなった・・・。

現在の仁加屋本店周辺は、まだ道路拡幅工事途中です。仁加屋とお祭りグッズの専門店「井之川商店」が新店舗に。隣のお菓子屋だった「入の屋」と映画「青春デンデケデケデケ」のメイン撮影現場の「魚伊」が、和風住宅に建替えられました。昔ながらの雰囲気のあった町並みが、新しく建替えられて、次の時代の町並みに変身中です。歩道ができ、街路樹が植えられると、どんな町並みになるのでしょう。
現在も残っている、「魚伊」前の薬屋、「入谷薬局」の写真や仁加屋近辺の古い建物の写真を並べました。仁加屋もがんばって商売を続けているのですが、なんとか周辺が、味のある地元に愛される界隈として残ってほしいものです。




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